室内のホルムアルデヒドを、自分で測定する方法は、主に3つあります。
①ホルムアルデヒド簡易測定器(スカウター式)
②ドクターシックハウス試験紙(リトマス式)
③空気サンプル採取科学分析(研究所式)
今回は、②のドクターシックハウス試験紙を紹介します。

こちらはパッケージに理科の実験で使うリトマス試験紙のような検査紙が入っています。それを空気中に放置して、試験紙の色の変化でホルムアルデヒド濃度を計測する仕組みとなっています。

上の写真は、実際に我が家の3つのクローゼットを測定した結果です。1番左がシックハウスゼロ空間で試したもので真っ白。その他は、ホルムアルデヒド濃度が高そうなクローゼットに設置した検査紙。見事に黄色く染まっています。
ドクターシックハウスによる測定は、試験紙を吊るしているだけで済みますので簡単に出来ます。

さて、皆さんは家の中でシックハウスが起こりやすい場所をご存じでしょうか。例えば玄関、クローゼット、廊下、トイレ、引き出しがその代表です。
シックハウスが起こりやすい場所、そしてシックハウスが起こりやすい条件というものがあります。
例えばクローゼットですが、クローゼットは非常に密閉性が高く、風通りが無く換気が成されていません。このような密閉された狭い場所は、シックハウスが起こり易い場所となっています。そして、四方が壁に囲まれており、壁建材からホルムアルデヒド等が放出され化学物質がその狭い空間に溜っていってしまうことが考えられます。
また、クローゼットは合板など、接着剤を使った板を貼り付けているケースが非常に多いので、例えばその化学物質が充満したクローゼットの中に洋服を収納しておいた洋服を着て外に出た場合、その洋服から化学物質が揮発することもありめす。
そして外に行ってもシックハウスの状態を継続してしまう危険性があることを十分知っておいて下さい。
今日は、このドクターシックハウスと言って、ホルムアルデヒド濃度をリトマス試験紙のような試験紙で検出する簡易的なキットを使って、このクローゼットのホルムアルデヒドの状態を調べていきたいと思います。

鼻につくような刺激性のある臭いが非常に強く目がひりひり痛くなってきます。相当ホルムアルデヒドが出ているんではないかと思います。
ここに、このドクターシックハウスというリトマス検査キットがあります。こちら、先端が少し白色になっておりますが、これが黄色く濃くなった場合ですね、こちらが非常に化学物質が出ているシックハウスの状態というのがわかるかと思います。

実際に紐で吊るして5時間から10時間、放置して行きたいと思います。
このように紐にクリップを付けてそこにドクターシックハウスの検査試験紙を挟んで吊るしておきます。クローゼットを閉めていきます。

この状態で約10時間ほど置いていきたいと思います。