壁紙用自然系でん粉糊「貼れ晴れ」化学物質過敏症でも大丈夫かも!

化学物質過敏症の人は、壁紙を貼る際に使用される「接着時」がダメな場合があり、新築の家やリフォームで壁紙を貼り替えた部屋に入ると具合が悪くなるというケースが少なくありません。化学物質過敏症でも大丈夫な「壁紙のり」は無いのだろうか・・・?それが、あったのです。

その名も「貼れ晴れ」。壁紙用の「自然系でん粉のり」です。試しに使用しましたが、全く大丈夫でした。もっと早くこの製品を知っていれば良かったです。(但し、過敏反応は人それぞれなので、実際に試すのが最良です。全ての人が大丈夫という訳ではありません。)

この、貼れ晴れという製品は、小麦粉を主原料とした「でんぷん」からなり、管内糊化方式という特殊な製法により防腐剤系の化学物質を使用していない「天然成分で出来た糊」なのです。小学生の頃、工作で使用した「のり」に近い感じがします。

実際に使ってみましたが、最重度の化学物質過敏症の私でも、貼った瞬間から問題なく、その空間で過ごすことができます。

自分にとって安全・安心の「壁紙用のり」が入手できるようになると、壁や天井に対するシックハウス攻略の選択肢が格段に広がります。「クロスのり全般」がダメとなってしまうと、最後は漆喰や珪藻土しか選択肢が無くなりますので、施工の手間やコストが格段に上がってしまいます。しかし、「貼れ晴れ」が使えれば、自分の体質に合った壁紙を貼る、という選択肢が増えます。

但し、この「貼れ晴れ」は入手ルートが限られていますので、リフォームの際は是非とも依頼する工務店に相談してみてください。

さて、化学物質過敏症の私達を苦しめる建築材料のひとつが、壁紙を貼る時に使われる「のり(接着剤)」です。壁紙は、壁から天井まで広範囲に施工され、その接着に大量の「のり」を使用します。壁紙の素材そのものがシックハウスの原因となる場合もありますが、多くは壁紙用の「のり」に反応してしまう場合が多いと思われます。

一般的には数週間~数か月でのりの成分は揮発して問題なくなります。しかし、のりの種類や化学物質過敏症の状態によっては、そこに住むことが出来なくなるほどの体調不良に長期にわたり見舞われてしまうことがあります。

昨年、私は「壁紙のリフォーム」で大失敗をしてしまいました。当然、施工前に何十種類ものサンプルの中から大丈夫そうな壁紙を選んだまではよいのですが、まさか「壁紙を張り付ける糊」が、後々にシックハウスの大惨事を引き起こすとは思いもよりませんでした。

F★★★★の壁紙用糊を使用してもらったのに・・・。

治療院にパーテーションを新設する工事を行ったのですが、壁紙用の糊が原因で、治療院の空間が汚染されてしまいました。結局、壁紙を剥がすだけでは治まらなかったので、石膏ボード自体を自分で撤去するという最悪の自体になってしまいました。

もし、あの時、「貼れ晴れ」を使用していたら。後輩は先に立たずです。

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