二重石膏ボードとアルミホイルでシックハウス対策DIY(汚染壁の攻略)

皆さん、こんにちは。シックハウス攻略ブロガーの小宮です。

今回は、室内の汚染された壁面から揮発する化学物質、そのシックハウスを封じ込めるDIY(自分でできるシックハウス攻略リフォーム)の方法を解説します。

こちらの玄関の壁に対して、アルミホイルと新しい石膏ボードを使った事例を紹介します。

さて、玄関は、家の中で最もシックハウスが強く表れる場所のひとつです。壁を構成する建材から揮発する科学物質は狭いスぺースに滞りやすい性質があるので、非常に高い濃度の化学物質が玄関には停滞する可能性があります。

また、玄関は換気があまりできない場所です。その為、新築時はもちろんのこと、長年、場合によっては十数年経過した家であっても、壁紙や玄関の石膏ボードが、化学物質を吸っており、そこが二次的な汚染源となって常に継続的にシックハウスを生じているという可能性があります。

それでは、実際にDIYを解説していきます。

こちら、既に壁紙は剥がして石膏ボードが剥き出しの状態になっております。室内の最表面に貼ってあり壁紙が、最も汚染され、強い臭気と刺激を発していました。汚れた壁紙を剥がし、新し壁紙を貼れば問題が解決すると思いましたが、この考えは見事に打ち破られました。

壁紙を剥がして露出した石膏ボード自体も汚染されており、非常に強い臭気(化学物質ホルムアルデヒドの酸化したような刺激性の嫌な臭気)が感じられます。ですから、何とかこの石膏ボードから揮発する化学物質を封じ込める必要があります。

それでは、実際にこちらの汚染石膏ボードをどのように封じ込めたらよいのでしょうか?

一般的には、汚染された石膏ボードを丸ごと新しものに取り換える方法が考えられます。しかし、石膏ボードというのは建材、建築基準法に定められた建築構造の一部であり、住宅性能の関わる部分ですまた、DIYで壁全体の石膏ボードを交換するのは困難です。

そこで、今回、私達はある裏ワザを試してみました。

私達は、どうしたかと言うと、古い石膏ボードはそのまま残しました。そして。石膏ボードから揮発する汚染化学物質を封じ込める為に、アルミホイルを石膏ボードの上全面に貼って揮発をしっかりと抑えていきます。

但し、銀紙を貼っただけでは外見上問題がありますし、アルミホイル自体にアレルギーがある方がいますの。

既存の石膏ボードの上に貼り付けた銀紙を隠すため、更にきれいに仕上げていく仕上げていく必要があります。

今回は、そちらを選別して工夫した結果、次のようなDIYシックハウス攻略リフォームを行いました?

汚染された石膏ボードの上にアルミホイルを貼り付け、さらにその上に、もう1枚の石膏ボードを重ね貼りすることを思いつきました。

実は、石膏ボードは、ホームセンターでも売っています。しかも、1枚数百円!

私達のような素人DIYでも、手に入るものになっております。更に、石膏ボードには、ハイクリンボード(吉野石膏)と言って、ホルムアルデヒドや様々な化学物質を吸着、分解してくれる、ハイスペックの機能を有した種類の石膏ボードもあります。

さらに特殊な種類の石膏ボードもあります。通常の石膏ボードは、石膏ボードを貼り付けた後、壁紙を貼ったり。漆喰を塗って仕上げますが、既に表面に壁紙が貼り付けてある石膏ボードがあります。ハイクリーン押し入れ石膏ボードというタイプの商品です。例えば、押し入れに。この石膏ボードを貼り付けてれば、既に壁紙が石膏ボードに付けてありますので、一発で仕上げまで完成してしまうという優れものです。その為、私達素人でも、この石膏ボードを貼り付けるワン工程で、その内壁を仕上げることができるのでDIYに適しています。

こちらが、ハイクリーン押し入れ石膏ボードの表面です。ご覧の通り、既に表面には壁紙が貼り付けてあります。

繰り返しになりますが、一般の石膏ボードは、石膏の表面を紙で覆っているだけですので、石膏ボードを貼り付けた後、接着剤を使って壁紙を新たに貼り付けたり、漆喰を塗ったりする2工程が必要になりますが、これは既に工場で壁紙が貼り付けた状態で出荷され、一般の私達が購入する段階では、既に壁紙がついています。これはこの石膏ボードを壁に貼り付けるだけで完成するという1工程でできる非常にDIYに適した建材と考えています。

更に、このハイクリーン押し入れ石膏ボードは、ホームセンターにも売っている場合があります。私達のような素人DIYでも、入手が可能な建材となっております。しかも、一枚一枚が非常に安価なので、低コストで壁を仕上げることができます。

また、先ほど説明させて頂いたよう、に、ハイクリンボードのタイプは、石膏自体がホルムアルデヒドを吸着吸収分解する機能を持っています。ですから、これを貼り付けることで、内側の建材から揮発されるホルムアルデヒドを吸収分解してくれる機能も期待できる、私達のような化学物質過敏症やシックハウスが気になる方には非常に優秀な建材だと考えられます。

今回、私達は押し入れ石膏ハイクリンボードを使って、この玄関を攻略していきましたが、既存の石膏ボードは取り外したり交換することなく、その上にアルミホイルを貼り、更にこの新しい押し入れハイクリン石膏ボードを重ね合わせていく、つまり石膏ボードを二重に貼り合わせていく裏ワザ的な施工をしました。

これは。部屋の中にもう一つ部屋を作る、場合によっては家の中にもうひとつ家を作るイメージで、効果的に建材から放出される化学物質ホルムアルデヒドを封じ込める新たな一手になるのではないかと私達は期待を込めて施工を行いました。

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