皆さま、こんにちは。シックハウス攻略ブロガーの小宮です。本日で物件の引き渡しから1週間(7日)が経ちました。
昨日は、初めてこの家に約8時間滞在しました。しかしながら、朝起きてみると、今日は異常に目が辛く、白目が充血し、しょぼしょぼ涙が出てくる状態が続いています。また、目の表面がヒリヒリ、強い痛みを伴っています。瞼は腫れぼったく、外の光はまぶしく感じます。
この1週間、窓を開けることによって換気を行って来ましたが、防犯上、ひとたび窓を閉め、数時間経つと再び刺激のあるシックハウスが家を充満します。
本日は、日本の住居とシックハウスについてお話してます。
古来より日本の住居は、皆様もご存じの通り、日本家屋というものが主流でした。大工さんが釘を用いて1本の木から住居を作っていく。床には畳を敷き、家の壁は砂や漆喰を塗っていました。また、壁は障子や襖等、可動できるものを多用し、空気の流れを大切にしていました。
密閉性がそれほど高くありませんので、風通りが良い家として、空気の入れ替えが自然にできていました。
もちろん化学物質は使っていませんので、人が住むにあたってアレルギー反応を起こしたり、シックハウスを起こすようなことはありませんでした。
住む人にとって、快適で健康に過ごせる住宅であったと思います。一方で、そのような日本家屋はデメリットも多く存在しました。自然の素材を多く使った家は害虫の浸食に弱く、雨風が多い日本ではカビの被害も多発いたします。
また、台風による水害、地震で家がダメージを受けてしまうこともあり、その結果、家が長く持たないという問題がありました。そのような中、1980年代から90年代にかけて、ハウスメーカーは、もっと効率良く、品質の良い家を建てられないかと考えるようになりました。
そこで生まれたのが、住宅を一括して工場で作り、それを現地で組み立てるという工場生産工法(プレハブ工法、2バイ4、2バイ6、木質パネル工法など)でした。その結果、現場の気象条件や、大工さん職人さんの腕の良し悪しに左右されることなく、画一化され、標準化された品質の良い住宅が、どの場所にも建てられるようになりました。そして、工期の短縮、建築コストの削減が成されることにより、皆にとって自分のマイホームを持つという夢の実現が成されました。
しかし、そのような工場で作る家は合板や集成材を多用します。いわゆる、新建材です。もちろん、合板や集成材は接着剤を沢山使用致します。その接着剤にはホルムアルデヒド、アセトアルデヒド等の化学物質が多く含まれています。
そのような状況で、次々と家は建てられていきました。その結果、多くのシックハウスによる健康被害が発生したのです。
また、時代は省エネ化により、暖房効率を高める高気密住宅が支流とないました。高気密住宅は、建材や家具から揮発するホルムアルデヒドなどの揮発性有害化学物質(VOC)の室内濃度が高まる傾向があり、換気不足などの条件によっては、その空間に滞在することで生じる、目・鼻・喉の痛み、皮膚粘膜の刺激、めまい平衡感覚の失調、全身倦怠感や易疲労、自律神経失調、頭痛や羞明などの神経症状などの健康被害が生じるシックハウス症候群(SHS)に罹患する人を増加させました。
そこで、国はシックハウスを予防する目的で2003年7月にホルムアルデヒトの使用を制限する為、建築基準法を改正致しました。同時に住居には24時間換気システムを作ることを義務付けたのです。