

こちらのシックハウス対策DIYでは、汚染された壁紙を剥がし、汚染壁全面にBBQ用のアルミホイルで有害化学物質の揮発を封止。その上に、チヨダウーテの「さわやかFC石膏ボード二重貼り」を行っています。さらにこの上に、高千穂シラスの「リフレッシュール」という空気をキレイにしてくれる火山灰壁紙を貼る予定です。重度の化学物質過敏症の私たちは、ここまで徹底しないと、その空間に住むことは困難です。


チヨダウーテの「さわやかFC石膏ボード二重貼り」が完了しいました。これで壁の下地は完成です。
さて、皆さん、こんにちは。シックハウス攻略ブロガーの小宮です。ここは、離れ3階にある8畳ほどの和室です。床の間、押入、納戸、トイレも完備しています。周囲は建物で囲まれており、窓も少ないため、風通しや陽当たりは良くありません。最上階の隅っこにある個室スペースとなっているため、日常的に換気が行われていなかった部屋だったようです。

床面は建築時に敷いた25年前の畳がそのままの状態です。壁は珪藻土風クロスが貼ってあり、天井は天窓付きの板張りで、本格的な和室といえます。下がDIYリフォーム前の状態です。

室内の空気は、木質系パネルから揮発したホルムアルデヒドが、25年という年月をかけて、壁や畳、襖、納戸やトイレの床や天井の表面の仕上げ材に蓄積し、微量のホルムアルデヒドが揮発し続けている感じです。
この部屋に入ると、強い粘膜刺激はありませんが、頭が痛くなったり、目が乾いたり、皮膚が少し痒くなるので、見た目とは裏腹に、快適な空間ではありません。25年経っているのに、畳がキレイなまま残っているので、逆にホルムアルデヒドの防腐効果が恐ろしくも感じます。
どこを、どうやってDIYすれば、シックハウスがなくなり、快適な空間になるのでしょうか?
それでは、私たちか今回行った、和室のシックハウス攻略DIYについて解説します。ここでも「BBQ用アルミホイル」「貼れ晴れ(自然系でんぷん糊」「さわやか石膏ボード」のシックハウス対策三種の神器が大活躍します。実際の作業工程を見ていきましょう。
1、畳を剥がして処分。案の定、畳を上げてみると、露出したベニア床材から、鼻にツンと来る刺激の強い臭気が、もわっと立ち込め、室内に揮発性ホルムアルデヒドが充満しました。ホルムアルデヒドカウンターも急上昇。


2、既存の珪藻土風壁紙をスクレイパーで全部剥がす。納戸やトイレは一般的なビニールクロスが貼ってあるので、こちらも全て剥がしました。接着剤の染み込んだ白い裏紙が残るので、スプレーで水を吹きかけて、綺麗にこすり取ります。

尚、アルミホイルで全面的に封止を行う場合は、必ずしも壁紙を剥がさなくもよいと思います。このアルミ貼り作業が最重要ポイントとなります。
3、露出した汚染石膏ボードをアルミホイルで糊付けして貼り付け、完全に封止する。納戸とトイレにも同様の作業を行います。
実際にアルミホイルを貼り終えると、その瞬間から室内の空気がキレイに感じられるようになります。



4、面積の多い壁面、納戸はアルミホイルの上に、チヨダウーテのさわやかFCボードを貼り、二重石膏ボード工法を行います。

5、アルミホイルや石膏ボードの上に、シラス壁紙を貼り、内装を仕上げます。シラス壁紙の貼り付けには「貼れ貼れ(自然系でんぷん糊)」を使用します。
高千穂シラス株式会社の「リフレッシュール(シラス壁紙)」を「貼れ晴れ」で内壁を仕上げる!シラス壁は天然素材100%でPhも中性なので、化学物質過敏症の人でも問題なく使える壁紙の可能性がありますので期待大です。(こちらも来週から自分で張り付け作業を行います。)

6、室内の床、押し入れは、Wフィックス工法でホルムアルデヒドを低減し、アルミホイルで床ベニアを封止した上で、新しい畳を新調します。このWフィックス工法もべニア系木質パネルに対しては、かなりの効果が期待できるシックハウス低減工法です。
畳の購入は、通販ではなく、地元の古くからある畳屋さんで、実際にその畳が大丈夫かどうか確認した上で購入します。畳のイグサ自体に匂いがありますし、農薬が使われている場合や、最近では抗菌コートのために化学薬品を使用している場合がありますので、しっかりと実物を確認しておくのが良いでしょう。
つづく