シックハウス攻略リフォームを検討する際、壁や天井をどのような素材で仕上げかは、もっとも重要な選択です。
壁材を選ぶ時、サンプルを入手したり、ショウルームに行って、実際の壁材を体感することができます。
しかし、サンプルの体感で大丈夫と思っても、実際には施工する面積は広いので、完成後、やはりダメだったというケースがあります。是非、壁材選びは本当に慎重に行ってください。
壁材の種類には様々な選択肢があります。
もっともオーソドックスなのは「壁紙(ビニールクロス)です。壁紙は、合成樹脂系、プラッチック系、撥水加工系、和紙系、特殊系などがあります。
また、最近ては、塗り壁も人気があります。塗壁の種類も豊富になり、漆喰、珪藻土、エッグウォール、シラス壁、モルタルなど、実に様々な製品があります。
自然塗料を壁に塗るという施工法もあります。”塗料系は、海外のオズモやリボスのブランドが有名です。
壁紙か、塗壁か、塗装か、羽目板か、タイルか、実に悩むところであり、非常に多くの製品がありますので、最終的に、これと決めるのは至難の技かもしれません。予算の問題もあります。
私の失敗談
かつては、壁紙全般は問題なく、壁紙を貼り付ける糊に反応が起こると考えていました。実際に壁や天井から生じるシックハウスの原因は、壁紙を貼る糊(接着剤)、や下地処理の為のシーラーが原因であることが大半ですので、施工後、換気を十分に行えば、数週間で、揮発は収まり無害になります。
しかし、重度の化学物質過敏症がある人は、壁紙の素材自体にアレルギー反応を起こす場合があります。特に最近の壁紙は、F★★★★(フォースター)であっても、抗菌コートや防かびコートのための化学薬品が塗布されていたり、消臭コート剤にアレルギーがでてしまう場合があります。
そのため、”様々な機能が付いた壁紙より、かえってシンプルな壁紙のほうが、大丈夫な場合もあります。サンプルの匂いを嗅いだとき、何も匂わない、何も感じない、というものを、良く探す必要かあります。
壁紙の張り替えを行う場合。
まず、既存の壁紙を剥がした下地材(多くは石膏ボード)がキレイかどうか、汚染されている場所、どれぐらい汚染されているか?を把握する必要があります。
“もし、下地の石膏ボードが汚染源になっていたら。
下地には、既存の壁紙を貼った時の接着剤が染み込んでいる場合が少なくありません。
シックハウス対策として、既存の壁紙を剥がし、新しく壁紙を貼る場合は、汚染された石膏ボードから室内に有害な化学物質や、石膏ボードに染み込んだ臭いが、室内に漏れ出ないように、それらをしっかりと封じ込めることのできる壁紙を選択肢することが、理想的です。壁紙と書きましたが、漆喰や珪藻土も、封じ込める効果が期待できますので、壁材自体にアレルギー反応を起こさないもの、下地からのシックハウスを封じ込めるものその2点を併せ持つ、個人の体質に合った壁材を見つけることが”
貼って剥がせる壁紙の落とし穴る
部屋の模様替えに、壁紙自体を好みの色や柄にかえられる、自分でも施工できる、貼って剥がせる壁紙(リメイクシート)をDIYする方が増えいますし、通販で様々な製品を購入することができます。
しかし、良く考えてください。貼って剥がせるということは、裏紙の接着剤、粘着剤が、いつまでも固まらず、有害な化学物質を揮発し続ける可能性があるというこです。
実際に、私も様々な貼って剥がせる壁紙を購入しましたが、裏側の粘着剤の匂いや揮発刺激が強いものが多く、剥がした後も、その接着剤が下地に染み込んで、しばらく匂いがとれなくなった経験がいくどもあります。
基本は、自分の体質に合った壁紙を厳選し、添加物の少ない自然系の「でんぷんノリ」を使って施工してもらうのが1番だと思いす。
次に、漆喰や珪藻土などの塗壁材を見ていきましょう。
漆喰や珪藻土の多くは、自然素材に由来し、ホルムアルデヒドなどの有害化学物質を吸着分解する空気清浄作用、高い調湿、抗菌作用などが謳われています。こちらも、壁紙同様に多種多様な製品が、あるので、どの製品を選べば良いか、非常に頭を悩ますところです。”
私の推しは、株式会社高千穂シラスが開発した、通称「シラス壁」です。その他、今回私が依頼した専門工務店が推しているのが「ホタテ漆喰、海人」。また、シックハウス対策専門家が推している「スーパー壁クリーン」があります。
また、自分で壁に塗ることができる、水分調合済みのdiy仕様の漆喰、珪藻土が通販などで、様々な種類の製品を購入することができます。
漆喰や珪藻土は、汚染された下地を封じ込める効果が高く、さらに室内の空気を清浄化する効果も期待できます。
しかし、良いことばかりではありませんので、壁紙にするのか、漆喰や珪藻土にするのか、良く良く吟味する必要があります。
それでは、漆喰や珪藻土を選択する場合の注意点とは、どのようなものでしょうか?”
まず、一度施工してしまうと、取り返しがつかないという点です。漆喰や珪藻土は、下地に強固に接着し、素材自体がコンクリートのように固まります。
壁紙であれば、すぐに剥がして、やりなおせます。しかし、漆喰珪藻土は、一度塗っていまうと、簡単には、やり直し、修正ができません。場合によっては下地の石膏ボード自体を取り替える作業が必要になる場合があり、その場合は膨大な手間と費用が掛かってしまします。
また、漆喰や珪藻土にも機能臨界点と寿命というものがあります。漆喰や珪藻土には、汚れた空気や化学物質を吸収する機能がありますが、その吸収限界に達してしまったり、分解能力が低下してくると、漆喰や珪藻土自体に汚染物資が蓄積し、やがて汚染を放出する様になる場合があります。
漆喰や珪藻土にして、5年ぐらいは良かったが、その後、壁の匂いがキツくなって、住むことが困難になってしまう事例が、あることも聞いています。
漆喰や珪藻土は、自然素系の素材なので、化学物質の量は少なくても、素材そのものに、匂いがあることがあります。多く漆喰、珪藻土は、施行時や施行直後は、結構な匂いがしますが、時間と共に収まってくるのが、ほとんどです。
自分で塗る漆喰や珪藻土があり、DIY的に施行することもできますが、養生の仕方、コテを使った左官塗りなど、上手く仕上げるには技術と慣れが必要です。また、素材自体が強アルカリ性であるものが多く、化学物資過敏がある場合は、健康を害する可能性もありますので、注意が、必要です。
“
漆喰の種類と原材料
“珪藻土の種類と、原材料、
“シラス壁との出会い
タイル壁や陶器壁、プラッチックボードという選択
わたしちのような化学物質過敏症体質の人は、空気質に干渉しない、鉄、アルミ、ステンレス、石材、鉱石、硬化プラッチック、スチール、タイル、ほうろう、ガラスと言った非常に硬く、表面に孔がない素材にたいしては、反応を起こしにくいといえます。揮発する余地がないほど固まってた素材です。”
そのため、家の中では、タイルばりの浴室やトイレが1番、居心地が良いということがあります。
いずれにしても、化学物質過敏症のある方が、どのような壁材が大丈夫だったか?または、大丈夫ではなかったか?情報の共有と、体験の蓄積ぐできれば、後進の方の助けになると思います。また、ごく一般の方でも、シックハウスを予防し、化学物質過敏を発症しないように知識を身につけることが肝要です、
塗装によって壁や天井から揮発するシックハウスを封じ込め、無害化できるか?
有害な化学物質は、空気を含む材質、空気を通す材質に浸透し、蓄積するという性質があります。シックハウスが強いクローゼットに服や布団、タオルをしまっていたら、嫌な臭いが移ってしまった。カーテンや絨毯に建材から揮発した臭いが染み込んでしまった。など、紙や繊維、木材など、空気透過性がある物資は化学物質に汚染されてしまいます。
壁の内建材として使用されてるベニア板、石膏ボード、壁紙は、孔膜構造ゆえ酸素透過があるので、有害化学物質の二次的な汚染源となります。その空気孔を、塗料で皮膜を作り完全に塞いでさしまいすれば、有害化学物質の吸収、蓄積、放出のさんプロセスに終止符を打つことが可能です。